2015年9月18日金曜日

名久井直子

今回は、私の大好きな漫画のブックデザインをされている名久井直子さんについて書きたいと思います。

名久井直子
-Naoko Nakui-

グラフィックデッザイナー、ブックデザイナー
武蔵野美術大学卒業後、広告代理店に入社。
2005年 独立 ブックデザインを中心に仕事を手がけている。

<仕事・作品>

これは私が大好きな「坂道のアポロン」という漫画です。60年代の友情・恋愛・音楽を描いた作品です。この作品の物語の舞台が60年代ということでブックデザインもその時代を感じさせる配色や書体を使っていると思いました。


漫画のブックデザインもされているのですが、名久井さんの多くのブックデザインが小説です。小説の物語にあった書体を選び、ページに収まる行数を緊迫した物語だったら行数を増やしたり、ゆったりと流れるような物語だったら行数を減らしたりしているようです。細かいこだわりが詰まった名久井さんのブックデザインは手に取ってみたくなるようなものばかりです。本を手に取った時には、是非ブックデザインを誰が手がけたのか見てみるのも本を買う時に気にしてみては如何でしょう!



2015年9月17日木曜日

鳥獣人物戯画絵巻

今回は、高校生の美術で模写をした鳥獣人物戯画絵巻について書きたいと思います。

鳥獣人物戯画絵巻

日本最古の漫画で国宝になっています。構成は、甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻からなっています。これらはすべて同じ人物に描かれたわけではなく、継ぎ接ぎでつくられたものです。また、この絵巻は、何の目的でいつの時代にどこから高山寺に伝えられたのかなど詳しいことはわかっていません。

絵巻の大まかな内容としては、人々の礼儀や祭礼などの様子を擬人化された動物たちでユーモアに描いたものです。


これは絵巻の一部です。このシーンは誰もが一度は見たことがあると思います。私も高校の美術の授業で、このシーンを実際に墨を使って描きました。実際に描いてみると、筆の腹(筆先より上の太い束の部分)はほとんど使わずに、筆先だけで描きました。素早く描かないと、墨が滲んでしまうのでスピード命でした。

このシーンは絵巻で見ることはもちろんなのですが、最近では手ぬぐいや団扇などに印刷されて商品として世に出ています。私も欲しいなと思ったものでTシャツの下半分にこの絵が描かれているものがありました。Design Tshirts Store graniphというお店に売っているので気になる人は見てみてください。笑



2015年9月16日水曜日

細田守

夏休みに公開されて話題になっている「バケモノの子」の監督、細田守さんの「バケモノの子展」に8月30日に行ってきました。今回は、そんな細田さんとバケモノの子展について書きたいと思います。

細田守
-Mamoru Hosoda-

アニメ監督、アニメーター
金沢美術工芸大学卒業後、1991年に東映アニメーション入社。
1997年 アニメーターを経てTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎(第4期)」で演出家に。
2000年 2作目 劇場版「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」
2005年 長編映画「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」→独立
2006年 マッドハウスにて「時をかける少女」を製作。
2009年 「サマーウォーズ」
2012年 スタジオ地図にて「おおかみこどもの雨と雪」製作。
2015年 「バケモノの子」

独立後は3年おきに話題作を発表しています。

<バケモノの子展>
細田監督作品の時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪、バケモノの子の作画や製作秘話、作品が出来上がる工程などが展示されていました。ところどころで撮影可能なエリアがあったので撮ってみました。その一部がこちらです。









入り口に入るとすぐにボードが見え、作品名とその作品に出てくるセリフが周りに書かれています。歩きながら読めるようになっている見せ方だったのでより多くのお客さんがスムーズに中に入ることができていました。ブースごとに作品の風景を再現していたり、キャラクターたちの等身大パネルなども用意されていたので自分を作品の中にいるような、そんな想像のできる空間にデザインされていました。
最後のブースには、チームラボなどと協力して各作品の有名なシーンを体験できる場所があり、おおいに盛り上がっていました。






2015年9月11日金曜日

ディック・ブルーナー

今回は、授業で名前を聞いて気になっていたディック・ブルーナーについて調べたいと思います。

ディック・ブルーナー
-Dick Bruna-

グラフィックデザイナー、絵本作家

幼少期から多くの絵本に囲まれそれに触れて育ちます。数多くの本の中にファン・ゴッホやレンブラントの画集に触れ、色彩や画法に強い衝撃を受けます。またこの頃、父の会社の専属デザイナーから絵の基本を学び、油絵を描くようになります。
1951年 24歳ブルーナ社の専属デザイナーへ。
1953年 初の絵本「de appel」(りんごちゃん)を刊行。
1971年 メルシス社を設立。
1975年 ブルーナ社を退職後、独立。
独立後は、社会福祉関係の仕事にもちからを入れ、障害者向けの案内記号、歯の健康、献血、赤十字などの公共広告のポスター、デザインを多く手がけています。

<主な仕事・作品>
ブルーナーさんの有名な作品と言ったらやはり、ミッフィーのようなキャラクターの絵だと思います。ブルーナーさんは、目を惹き付けるシンブルな線と明解な色彩の「ブルーナカラー」を使いキャラクターを描いています。
ブルーナカラーとは、赤・青・緑・黄色・灰色・茶色の6色です。(白を入れると7色)このことに対し、ブルーナーさんは「それぞれが主張する強さを持った色なのに、隣り合ったときに決してそれぞれの色味を損なうことなくお互いを引き立たせる色」と言っています。確かにどの作品を見てもこれらの色しか使っていません。それなのにひつこくなく、逆に目を惹き付けられるものになっています。



2015年9月10日木曜日

糸井重里

今回は、授業で何回か紹介されて気になっていた糸井重里さんについて調べたいと思います。

糸井重里
-Shigesato Itoi-

コピーライター、作詞家、エッセイスト

<仕事・作品>
コピーや作詞で有名な作品を多く手がけ、たまにはタレントとしてテレビや映画などに出演している糸井さん。その中でも、こんな作品も手がけていたんだ!と思ったものを紹介しようと思います。

ジブリ映画コピー
このポスターは誰もが見たことのあるものだと思います。このポスターの真ん中に書かれた「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」というコピーです。初めて見る人はまず、トトロに目が行くと思います。その後に不思議に思ってコピーを見るとやっぱり不思議。この不思議の連鎖がこの映画はどんな映画なのか気にならせてお客さんを集めたのではないかと思います。

このポスターも有名だと思います。短いコピーがよりメッセージ性をかんじさせるように思います。映画中にはアシタカがサンに同じセリフを言いますがそれとリンクさせてるのかは不明です。ですが映画を観終わった後にこのコピーを見ると、アシタカやサンのように強く生きなければと思えるようなそんな工夫もされているのかなと思いました。

他にもたくさんのジブリ作品のコピーを手がけています。

糸井さんを調べているときに、糸井さんtwitterを見つけたのですが、さすがコピーライターだな〜と思わせてくれるつぶやきやプロフィールなどが書かれてるので、気になった人は見てみてください。





2015年9月8日火曜日

kyotaro(青木京子)

今回は、RADWIMPSの仕事を永戸さんと一緒に行っていたkyotaroさんについて調べたいと思います。

Kyotaro(青木京子)
-Kyouko Aoki-

ドローイング、マンガ、ペインティング、アニメーションなど幅広い分野で活躍するドローイングアーティストです。鉛筆によるドローイングで動物や神々を描きます。
17歳で描いたマンガが1997年COMIC CUE(イーストプレス)に佳作で入選し、掲載される。
1998年 京都嵯峨美術短期大学グラフィックデザインコース卒業
1999年 東京に拠点を移す

男性の名前のペンネームの由:中性的な位置から作品を見てほしいから。自由に表現できる場を創作するために1996年からこの名前を使用している。KYOTAROという名前を一つのアイコンとして見て欲しい。

<仕事・作品>
これはRADWIMPSのCDジャケットです。全てkyotaroさんの描かれたイラストです。曲名にリンクしたイラストはどれも細部まで細かく書かれています。
この作品は、2011年に制作した麒麟 / KILINです。大きな作品なのですが、全て鉛筆で描かれています。kyotaroさんの作品の特徴には、鉛筆で描かれる柔らかなタッチや繊細さ、独自性があると思います。
この作品を見てもらうとわかると思いますが、柔らかなタッチと繊細さで細かく表現された質感と光が描かれています。また、描かれている生き物もこの世にいないkyotaroさんの想像で生まれた生き物です。kyotaroさんは、独自の表現と独自の世界感を持ち合わせているように思います。

Webには作品集の一部を載せているのですが、見れば見るほど恐怖に似たものと好奇心が同時に来るような感情になります。気になった人は見てみてください。





2015年9月5日土曜日

永戸鉄也

今回は、私の好きなバンドRADWIMPSのグッズやCDジャケット、ムージックビデオなどを手掛けている永戸鉄也さんについて調べようと思います。主にRADWIMPSに絡んだ永戸さんの仕事を調べようと思います。

永戸鉄也
-Tetsuya Nagato-

アートディレクター、アーティスト
高校卒業後に渡米し、1996年帰国後に国内のトップアーティストのCDジャケットデザイン、ミュージックビデオのディレクション、広告やドキュメンタリー映像制作などを手がけます。

<作品・仕事>
CDジャケットについて特に気になったジャケットを取り上げています。

これは、RADWIMPSの「アルトコロニーの定理」というアルバムのジャケットです。永戸さんの作風にはこういった別々のものを重ねていき人の形を作る作品がいくつかあります。このような作り方をする方も他にいるとは思いますが、永戸さんが他の人と違うのは一つ一つの素材をリアルな画像を使っているところだと思います。永戸さんのこういった作風の作品は全て目がリアルな画像を使われています。どこか機械的なところがあるのですが素材、特に目の部分をリアルな画像を使うことで機械的な中にも人間味を感じさせているのかと思います。

これは、シングル「ドリーマーズ・ハイ」のジャケットです。このジャケットのイラスト手がけるのは繊細なタッチに定評のあるKYOTAROさんです。永戸さんはアートディレクターとしてKYOTAROさんとタッグを組み制作しました。
人と人の手がつながりDHAの形になっています。人と人とのつながりが人一人を形成しているというメッセージが込められているのではないかと思います。

2015年9月2日水曜日

才田春光

今回は、デザインナーではないのですが新しい創造芸術を開拓した才田春光さんについて調べたいと思います。

才田春光
-Shunko Saida-

ピールアートの創設者。ピールアートとは、果物の主に果実の部分以外を再利用し、新しいアートとして生まれ変わらせることです。

<作品>
これは才田さんの作品と才田さんのブログにもあるピールアートのロゴです。才田さんの作品は小さいころから物を大切にする思いから、使えるものは全て使うという考えのもとに制作しているそうです。制作をする前にはまず、中身を食べることから始まるそうです。笑
この作品は、鬼灯の繊維だけを残して水の中に沈めた物です。ふわふわと浮遊しまるでクラゲが泳いでいるようにも見えます。

画像にもあるように、才田さんの作品には似たような模様のものがあると思いますが、才田さんは下書き無しに直接模様を切り出していくので一つとして同じものは作れないとのことです。また、果物一つ一つの状態によっても切り込む深さの調節やどんな作品にするかも異なるそうです。

普通は捨ててしまうようなものを、素材の良さを活かし新しいものに生まれ変わらせる才田さんの着眼点が素晴らしいと思ったのとどんなところにヒントが落ちているのか分からないと思ったので、何事に注意深く関心を持とうと思いました。