葛飾 お栄
-Oei Katsusika-
名は、応為(画号)・阿栄・栄女などとも呼ばれていました。葛飾北斎の娘で浮世絵師。美人画を得意とし、北斎の彩色を担当したとも言われています。
作品:吉原夜景図
この作品は、題名にあるように吉原を舞台に描かれたものです。「百日紅」の中でお栄は、吉原の女性を描く為に直接吉原に足を運び下絵を描いていました。この絵を見ると、美人画を得意としたお栄ですがこの作品では、一人の女性のみ顔をはっきり描いています。(右手奥)はっきりとした理由は分かりませんが、私の見解はたくさんの女性を描いているように見せ、あえて一人だけ顔をはっきり描くことで女性の美しさが目移りしないようにしたのではないかと思います。
他の作品の特徴としてお栄は、光を取り入れた作品を多く描いています。
映画の中でも葛飾北斎とお栄は、人々の願いや思いを絵に込めて相手に絵が持つ意味が伝わるように描いている情景が描かれていました。
昔の絵も現代の絵も、相手に何かを伝えようとして描くことが核となっていて昔の絵だから風景を写しているだけだろうと思っていたことを恥ずかしく思いました。昔の絵からも、現代の相手に伝える絵を描くのに学べることが多いと今回、映画を見たり葛飾親子を調べてとても強く思いました。
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