2015年5月6日水曜日

雷神風神の模作

水道橋駅近くのラーメン屋に行ったときのことです。
内装は木をふんだんに使っていてオレンジ系の照明が使われていました。私が座ったカウンターの目の前には、額縁に入れられた雷神風神の模作が飾ってありました。
それがこちらです。↓

俵屋 宗達という江戸時代の画家が描いたものが有名で、この絵もまた多くの画家によって模作・模写された作品だと思われます。

<俵屋 宗達>
たわらや そうたつ
生没年不詳
江戸時代初期の画家
通称:野々村 宗達

京都で「俵屋」という絵屋と呼ばれた絵画工房を率い、扇絵を中心とした屏風絵や料紙の下絵など、紙製品全般の装飾を制作したいた。

<雷神風神図>
宗達の代表作で最高傑作と言われています。紙本金地着色で国宝にもなっています。ですが、江戸時代にはあまり知られておらず、作品についての記録や言及した文献は残されていないようです。
宗達は、元来赤で描かれる雷神の色を風神との色味のバランスを取るため白に、青い体の風神を同じ理由で緑に変える等の工夫を凝らし、独創的に仕上げています。
 
<まとめ>
雷神風神図を改めて調べてみて、今ではとても有名なこの絵も制作された当初はまったく知られていなかったことや、俵屋宗達が色のバランスを考え本来の色と変えていることを知りました。また、ラーメン屋の雰囲気にもこの風神雷神図が合っていてお店全体のバランスが取れていて良くデザインされていると思いました。





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